加圧シャツは20年前からある安物の幻想に過ぎない

加圧シャツいろいろ試したい！

去年の夏に社労士の勉強を開始して以降

秋が過ぎ、冬が過ぎ、春が過ぎ、再び夏になりました。

毎日毎日勉強ばかりしているせいか、

知らずうちに心が蝕まれていたのでしょう。

無意識にこんな物を買っていました。

1ヶ月着ているだけで憧れのシックスパックをゲットだぜ！

はい。

衝動買いです。

そんな加圧シャツが昨夜届いたので早速着てみたところ

想像以上に上半身をぐいぐい締め付けます。

まるで秘密の地下牢にて女王様に拘束具で拘束されたかのようです。

一瞬、マジで効果あるんじゃね？って勘違いするぐらい締め付けるので、

ある意味、橋爪遼ばりにキマッて悦に浸っていると

とても重大なことを思い出しました。

実は中の人

若干、閉所恐怖症の気があり

エレベーターやバス、車くらいなら全然平気ですが、

まったく身動きがとれない満員電車や、ロッカーなんて場所に放り込まれたら

発狂しそうになります。

そしてこの加圧シャツもその類のようで、

発狂しそうになるやつでした。

『あっ！　これ脱がなきゃやばい。』

精神が崩壊する危険を感じたので、速攻で脱ごうとしたのですが

そこは加圧シャツ

女子柔道の松本薫に三角締め絞めをされたかのごとく

バッチリキマッて脱ごうにも脱げません。

万歳途中の恰好のまま脱げません。

寝っころがってジタバタしたり

屈伸運動をしながら勢いをつけたり

上半身をぐるぐる回転させたり

一度着直してから脱ごうとしましたが

何をどうしても脱げません。

この恰好のまま5分が経過

体力も消耗し、呼吸をするのもつらいです。

万策尽きました。

時同じくして

日本中では、5人に1人がイッテQを見て笑い死にしそうなのに対して

こっちはガチで死にしそうです。

もしこのままの恰好で死んだら自殺なのか他殺なのか分からない

コナンくんも解決できない迷宮入り事件の誕生です。

まだまだやり残したことがあるのでここで死ぬわけにはいきません。

右腕を犠牲にしてでも松本薫の三角締めから脱出することにしました。

覚悟を決めたらこっちのもん

怖いものなどありません。

加圧シャツの端を全力で握りしめながら

心の中で『3・2・1』とカウントを数え

室伏広治ばりの雄叫びを上げながら、一気に上へ引き上げました。

やっぱ脱げません。

その場にうずくまってシクシク泣いていると

ようやく奥さんが帰ってきて、脱ぐのを手伝ってくれました。

もう着ることはないでしょう。

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